Tuesday, May 19, 2009

「わな・壁ときしゃぽっぽ」ブラックフィシューギャラリでの二番めの個展・二人展について」 --Japanese version of second Blackfish Gallery Exhibition





昔、 ブラックフィシューギャラリーで開いた個展・二人展の二番目は個展でこのギャラリーで行った中ではもっとも大きくて成功したショーだった。最初の時と同じ く文明・文化についてのコメントだったが、最初のと違いは大昔の文化についてよりも、今回は自分の住んでいた文化についてのコメントだった。このショーで 若いころの私の代表的な彫刻シリーズ「壁」を紹介した。その中でも「壁1」と「壁2」は私の作品の中ではもっとも優れた作品の内に入ると思う。八メートル も長い作品「きしゃぽっぽ」もここで紹介し、今でもこの作品のことを聞かれる。日本からアメリカへ移民したときオレゴン州ポートランド市の「古い町」と今 はポートランドでは銀座のように盛んな地区だったが昔は工場、倉庫と汽車の集まり場だった「パール地区」の間に住んでいた。そこの古いホテルの建物が家が 経営していた建物だった。子供のころからひび割れの壁などを手入れしてペンキ塗ったり、古い家具などニースやステインなどで塗り直ししていた(私の作品に よくステインやニースなどがつかわれるのはこのころからの影響)。そして崩れかけた古い町や倉庫地帯の建物などの中で育った事が記憶にのこり、無意識にこ の個展の作品の形を大きく影響したようだ。「きしゃぽっぽ」や「壁」の作品のレタ-に使われたステンシルを使ってプリント・版画のような平面の作品もいく つかこの個展に展示した。 全体は通り過ぎていく時代にたいして撮りすぎていくノスタルジアのような雰囲気の個展のようだった。 上「きしゃぽっぽの一 部」と平面作品「BC」 0 comments

もう一つの作品シリーズを展示したことを言い忘れた。これは「わな」シリーズでこの個展に展示した材木など建築材料で作られた人工的な作品とはちがい、石や木の枝など自然の物と綿でできたネットなど自然と共に生きている人たちの材料をつかって造った作品。又、幾何学的な形の固体とは違い空間的な形の違いもあり、当時何人かから、作品の類が違いすぎるのではないかと批評をあびた。当時は若く、感にまかせ、思いついたものを造って展示していたからその批評にこたえられなかった。あらためて今観ると、どうも幼いころの若いころの二つのまったく違う対照的な生き方の現われのようだ。学校の授業がある時は、町の中心地に住んでいたが、アメリカの長い夏休みには幼いころから小屋に住み、週末までイチゴをつんでいた。それを9年もやった。そのほかボーイスカウトのキャンプなどの経験や幼いころ日本の魚業が盛んな港で育ったことなど、それと大学の寮のルームメイトが野鼠などワナでつかめその皮を売っていた記憶などがこのような作品を造らせた元かもしれない。現在、私の一生の作品テーマ、人間の世界と自然の世界の関係を現す「生命の木」の作品を思うと、すでにこのブラックフィシューぃギャラリーの個展でそのような方向性を表したように見え、なんとなく「わな」の作品を「壁」などの作品と一緒に展示した理由が今になって分かるような気がする。 この時初めて私の作品に現わ
れた枝やひもなどがのち「生命の木」ではもっとも代表的な材料・モチーフになるとは時・創作の流れ面白い。

上「ワナ#3」と展示の風景ー前、「壁4」と後ろ{壁2」; Top" Trap #3" and view of the Blackfish Gallery 1981 with Wall 3 in front and Wall 2 in back.l


 

2 comments:

  1. お久しぶりです。メール返信遅れて申し訳ないです。
    最近こちらは、かなりハードでした。
    友達が山の中で猫を拾ったり、友達が結婚したり離婚したり・・・。
    が、どっこい模型だけは作っていますよ。明後日で25歳。この期に及んで模型バカでいると、自分がアトリエ棟育ちだという事を実感しますね。
    最近は、新作も完成して、次回作に取りかかってます。

    さて俺のホームページですが、次回更新をもって、取り壊して新築する予定です。
    あまりにボロボロで、幽霊の出る廃モーテルみたいな事になってます。実際に妖怪とかが出てるし。
    まぁ、アドレスも多分変わりますが、引っ越し後には以前の土地にも引っ越し先の看板だけは立てておく予定です。
    ですが新築もいつになるか解らないので、一応アドレスを掲載しておきますね。
    つttp://hangedman.zero-yen.com/
    つをhに変えてくれればアクセスできます。

    顔向けできるような新作が完成しましたらメールでお届けします。
    それではリンクをお願いします。

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  2. ハングマンさん、

    人生色々ある中、作品はしっかりと作っているところは根っからのアーチスト・工芸人の証、関心するよ。

    久しぶりにハングマンのサイト拝見したよ。実際君の妖怪の作品など知っているし、「幽霊の出る溌モーテル見たなことになっている」と君のコメントを聞くとなんだか君のサイトの色から文字から内容からそのような雰囲気を感じてぶるぶるするね。幸いガンダムたちやほかのヒーローたちもところどころいるからまだ安心するけれど〈笑い)。

    こんど引越しするそうで、ネクストのサイトの雰囲気溌モーテルから溌病院ともっと不気味な雰囲気にパワーアプするんだろうか。それともデイズニランドのような雰囲気になるのか楽しみだ。デイズニランドとはちょっと言いすぎ。まちがってもハングマンと言う名のサイトでデイズニの雰囲気はありえないからね。パパになったらわからないけれど〈笑い)。とにかく完成したら教えて。

    ケン

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